LPガス(LPG)とは、Liquefied(液化)Petroleum(石油)Gas(ガス)の頭文字をとった液化石油ガスの略称で、プロパン(C3H8)とブタン(C4H10)を主成分とする炭素と水素の化合物です。
LPガスは常温常圧下では気体ですが、常温下2〜7気圧程度の低い圧力を加えたり冷却することによって簡単に液体になります。
液体になる温度は常圧下ではプロパンで−42℃、ブタンで−0.5℃です。一方、メタン(CH4)を主成分とする天然ガスを液化したものをLNG(Liquefied Natural Gas)といいますが、天然ガスは−162℃に冷却しないと液化しません。
LPガスには、主に4つの特長があります。
LPガスは化石エネルギー(石油・石炭・天然ガス・LPガス)の中でも天然ガスとともに二酸化炭素の排出量が少ないエネルギーです。また、環境に悪影響を与える硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、浮遊性粒子状物質(SPM)をほとんど発生しません。
LPガスは1戸ごと個別に供給する「分散型エネルギー」です。災害により供給がストップした場合でも、配管など供給設備の点検が短時間で済み、その場で修理することができるため迅速な復旧が可能です。また、LPガスは避難所や仮設住宅へ迅速に設置することができ、被災者の方の生活を支援することができます。
これまで、LPガスに関する安全・安心の確保という観点から様々な技術開発が行われきました。多くの安全機器が実用化され、安全・安心の確保に大きく貢献しています。
また、LPガス業界としても様々な保安活動に取り組んでいます。
LPガスの環境性をより活かすため、家庭用・業務用・工業用などの幅広い分野で様々な技術とシステムが開発・導入されてきました。
近年では、地球環境問題へ効果的な家庭用燃料電池「エネファーム」の一般販売が開始され、今後の普及が期待されています。
その他にも「Siセンサーコンロ」、「エコジョーズ」、「エコウィル」など、省エネ性の高いLPガス機器があります。
政府が策定する「エネルギー基本計画」において、LPガスは天然ガスとともに「クリーンなガス体エネルギー」として位置付けられており、LPガス利用の効率化・多様化や経営の効率化の推進等が示されています。
また、平成20年5月に改定された長期エネルギー需給見通しでは、2005年度に比べ原子力や再生可能エネルギーに代表される、新エネルギー等の比率が増加し、化石エネルギーは減少する見通しですが、LPガス(輸入LPガス)に関しては現状の数量を維持した見通しとなっています。
|
区分 |
1990年度 |
2005年度 |
長期エネルギー需給見通し(平成20年5月) |
|||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2010年度 | 2020年度 |
2030年度 |
||||||||
|
百万KL |
構成比 |
百万KL |
構成比 |
百万KL |
構成比 |
百万KL |
構成比 |
百万KL |
構成比 |
|
|
石油 |
265 |
52% |
255 |
43% |
218 |
39% |
209 |
37% |
183 |
35% |
|
LPG |
19 |
4% |
18 |
3% |
19 |
3% |
18 |
3% |
18 |
3% |
|
石炭 |
85 |
17% |
123 |
21% |
113 |
20% |
110 |
20% |
95 |
18% |
|
天然ガス |
54 |
11% |
88 |
15% |
89 |
16% |
79 |
14% |
73 |
14% |
|
原子力 |
49 |
10% |
69 |
12% |
83 |
15% |
99 |
18% |
99 |
19% |
|
水力 |
22 |
4% |
17 |
3% |
19 |
3% |
19 |
3% |
19 |
4% |
|
地熱 |
0 |
0% |
1 |
0% |
1 |
0% |
1 |
0% |
1 |
0% |
|
新エネルギー等 |
13 |
3% |
16 |
3% |
24 |
4% |
26 |
5% |
38 |
7% |
|
合計 |
508 |
100% |
587 |
100% |
566 |
100% |
561 |
100% |
526 |
100% |
(注):2010年度は追加対策シナリオ 2020年度、2030年度は最大導入ケース